新刊:原発を止めた裁判官による 保守のための原発入門

2024/09/05

樋口英明元裁判長の新刊『原発を止めた裁判官による 保守のための原発入門』が発売されました。
事実に基づいて、原発にかかわる基本的な論点を丁寧にわかりやすく論じています。今年正月に発生した能登半島地震と志賀原発での深刻なトラブル、今なお続く福島第一原発事故の危険、福島第一原発事故の集団訴訟、原発差止訴訟等の概要や裁判所の判断の核心に触れ、政府の原発回帰の愚かさを明らかにしています。

共同代表の河合弘之弁護士も推薦します!

 

以下、出版社のサイトより引用:


内容

2014年大飯原発運転差止判決、2015年高浜原発再稼働差止決定を書いた元裁判官による原発入門。極めてシンプルに原発の本質を提示したに本書を読めば、人類が原子力発電を続けてはならない理由が理解できるだろう。漠然と「原発は安全、原発は必要」と考えている人こそ、本書を正面から受け止めてほしい。

目次

はしがき

第1章 原発の実態
 1 もし、珠洲に原発があったら
 2 報道されない原発のトラブル
 3 福島第一原子力発電所
  メルトダウンと水素爆発
  大量の放射性物質とがれきが降り注いだ
  使用済み核燃料貯蔵プール
  現在の福島第一原発はどうなっているのか

第2章 原発の本質
 1 原発の仕組み
  原発の基本構造
  安全三原則
 2 東日本は壊滅しかけた
  福島原発事故の被害
  奇跡が起きた2号機
  信じられないような奇跡の連続
  原発事故の被害の甚大性・危険性
 3 原発の本質
  原発の本質はシンプル
  多くの知識人の誤解
  誤解1:国に対する過信
  誤解2:「危険性」に関する先入観
  誤解3:社会の仕組みに対する過信
 4 原発の耐震性
  原発の耐震性の重要性
  「耐震性」とは何か?
  「地震動」と「基準地震動」の意味
  解放基盤表面での地震動
  ハウスメーカーの住宅より低い耐震性
  請戸の浜と避難計画

第3章 原発と司法
 1 損害賠償請求訴訟
  自主避難者への賠償
  2022年6月17日最高裁判決
  株主代表訴訟東京地裁判決
 2 原発の運転差止訴訟
  志賀原発の裁判について
  原発を止めるべき理由
  なぜ、これまで耐震性が問題とされなかったのか
  なぜ、耐震性を問題とすべきなのか
  原発の耐震性と地域特性
  裁判官の役割と訴訟の転換
 3 福島原発事故の刑事裁判
  裁判の経緯と判決内容
  判決は何を言っているか

第4章 保守と原発
 1 政治的立場
 2 保守政権の原発政策と原発回帰
  グリーントランスフォーメーション
  40年ルールの変更
  原発の新増設
 3 原発は本当にコストが安いのか?
  電力需給
  コスト論
 4 原発は国防問題である
  エネルギー・環境問題と同時に国防問題
  原発の五重苦
  軍事的発想について
 5 保守政治
  真の保守はイデオロギーでなく国の運命を担う
  保守政権について
 6 ジャーナリズム

終 章
  キング牧師の言葉
  狂人が盲人の案内をする

  注
  本文に記した以外の主な参考文献
  あとがき

カンパのお願い

みなさまからの温かいご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

<郵便局>
【郵便振替口座】
00160-6-290944
【加入者名】
脱原発弁護団全国連絡会
<他の金融機関>
【銀行名】
ゆうちょ銀行
【店名】
ゼロイチキユウ店
【預金種目】
当座
【口座番号】
0290944
【口座名義】
脱原発弁護団全国連絡会
(ダツゲンパツベンゴダンゼンコクレンラクカイ)