新刊:原発を止めた裁判官による 保守のための原発入門
樋口英明元裁判長の新刊『原発を止めた裁判官による 保守のための原発入門』が発売されました。
事実に基づいて、原発にかかわる基本的な論点を丁寧にわかりやすく論じています。今年正月に発生した能登半島地震と志賀原発での深刻なトラブル、今なお続く福島第一原発事故の危険、福島第一原発事故の集団訴訟、原発差止訴訟等の概要や裁判所の判断の核心に触れ、政府の原発回帰の愚かさを明らかにしています。
以下、出版社のサイトより引用:
内容
2014年大飯原発運転差止判決、2015年高浜原発再稼働差止決定を書いた元裁判官による原発入門。極めてシンプルに原発の本質を提示したに本書を読めば、人類が原子力発電を続けてはならない理由が理解できるだろう。漠然と「原発は安全、原発は必要」と考えている人こそ、本書を正面から受け止めてほしい。
目次
はしがき
第1章 原発の実態
1 もし、珠洲に原発があったら
2 報道されない原発のトラブル
3 福島第一原子力発電所
メルトダウンと水素爆発
大量の放射性物質とがれきが降り注いだ
使用済み核燃料貯蔵プール
現在の福島第一原発はどうなっているのか
第2章 原発の本質
1 原発の仕組み
原発の基本構造
安全三原則
2 東日本は壊滅しかけた
福島原発事故の被害
奇跡が起きた2号機
信じられないような奇跡の連続
原発事故の被害の甚大性・危険性
3 原発の本質
原発の本質はシンプル
多くの知識人の誤解
誤解1:国に対する過信
誤解2:「危険性」に関する先入観
誤解3:社会の仕組みに対する過信
4 原発の耐震性
原発の耐震性の重要性
「耐震性」とは何か?
「地震動」と「基準地震動」の意味
解放基盤表面での地震動
ハウスメーカーの住宅より低い耐震性
請戸の浜と避難計画
第3章 原発と司法
1 損害賠償請求訴訟
自主避難者への賠償
2022年6月17日最高裁判決
株主代表訴訟東京地裁判決
2 原発の運転差止訴訟
志賀原発の裁判について
原発を止めるべき理由
なぜ、これまで耐震性が問題とされなかったのか
なぜ、耐震性を問題とすべきなのか
原発の耐震性と地域特性
裁判官の役割と訴訟の転換
3 福島原発事故の刑事裁判
裁判の経緯と判決内容
判決は何を言っているか
第4章 保守と原発
1 政治的立場
2 保守政権の原発政策と原発回帰
グリーントランスフォーメーション
40年ルールの変更
原発の新増設
3 原発は本当にコストが安いのか?
電力需給
コスト論
4 原発は国防問題である
エネルギー・環境問題と同時に国防問題
原発の五重苦
軍事的発想について
5 保守政治
真の保守はイデオロギーでなく国の運命を担う
保守政権について
6 ジャーナリズム
終 章
キング牧師の言葉
狂人が盲人の案内をする
注
本文に記した以外の主な参考文献
あとがき
カンパのお願い
みなさまからの温かいご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
- 【郵便振替口座】
- 00160-6-290944
- 【加入者名】
- 脱原発弁護団全国連絡会
- 【銀行名】
- ゆうちょ銀行
- 【店名】
- ゼロイチキユウ店
- 【預金種目】
- 当座
- 【口座番号】
- 0290944
- 【口座名義】
- 脱原発弁護団全国連絡会
(ダツゲンパツベンゴダンゼンコクレンラクカイ)